脳科学 / 佐藤格 教授
[1] 脳科学 (Brain Science) 4単位 内容: 脳科学の進歩には目覚しいものがある。特に、神経伝達物質の役割などの分子レベルでの種々の機能の解明が進んでいる。また、従来の生理学・生化学的な研究範囲にとどまらず、痴呆症・パーキンソン病などの疾患の病態を明かにすることは、高齢化社会の諸問題を克服するにあたり、とても有用性がある。本講座では、特に脳の機能と幾つかの神経伝達物質の役割に焦点を当てながら、脳科学の最新知識を身に着ける。 【 補足説明 】 下記の例に示す学習研究テーマを列挙するので、それに関する解答を図書館等で調べる。特定のテキストを使用しないが、参考文献を幾つかリストアップするので、これを学習研究の一助とする。 これらの学習研究テーマから、1つのテーマを選び、単位レポートを提出する。また、基礎知識を試すアチーブメント・テストも実施する。(日本語による授業である。) (例) 1. 脳における神経伝達物質としてのアセチルコリンの役割 2. 脳における神経伝達物質としてのアミノ酸の役割 3. 脳における神経伝達物質としてのドーパミンの役割 4. GABA受容体の分子レベルにおける解明 5. 研究手段としての脳内微小透析法 6. 海馬の役割 7. 線条体に関する解明 8. 痴呆またはパーキンソン病の発症機序 9. 脳の老化の原因 10. 記憶に関する最新研究 |